Symbio
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ISSN 2187-3747
   レポート
Vol.(5), No.(5), Year(2017)
   This report is either the proceedings of the academic meeting which the Symbio Community Forum had conducted, or the academic report writtenby or introduced by member(s) of Symbio Community Forum, for the which the president of Symbio Community Forum admitted to publish as it contains socially useful information from the purpose of the Forum's activity.
 この報告はシンビオ社会研究会が開催した学術会合の議事録、もしくはシンビオ社会研究会の会員の執筆ないし紹介によるもので、シンビオ社会研究会の会長が本会の活動趣旨に沿った社会的に有用な情報を含む”学術報告”として認めて掲載するものです。
Title: シンビオ社会研究会第3回研究談話会
Time: 平成29年1月27日(金)14:00~17:40
Place: 京都大学楽友会館大会議室
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病院内の自動運転型移動支援システム
Authors: 西山 敏樹(にしやま としき)氏
東京都市大学都市生活学部・大学院環境情報学研究科准教授
Summary: 近年の高齢者、障害者の増加で病院内での移動回数、移動距離も増加している。講演者のグループでは、移動の権利=モビリティを確保すれば、おもてなし=ホスピタリティも向上するという考え方のもとで、病院の移動サービスの改善についてモビタリティシステムの研究を進めている.本講演では、その概要及び評価結果を解説する.これは病院以外にも空港や駅、ショッピングパーク等でも有効であり、モビリティからホスピタリティを向上させる「モビタリティ社会」の像についても展望を広げたい。
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医療分野における支援ツール開発に向けて
Authors: 伊藤 京子(いとう きょうこ)氏
大阪大学経営企画オフィス特任講師
Summary: 臨床現場の医師を対象にした、顔の疾患を有する患者とのコミュニケーション支援ツールの開発研究プロジェクトを紹介する。そこから、医師の診断技能を教育支援システムとして実現するためのプロジェクトを紹介する。  加えて、大阪大学で実施されている「脊髄受傷者に向けた支援ツールの開発」を紹介する。フィールドワークから生活者や現場に眠る潜在的なニーズを見出し、新規事業の立ち上げに向けてニーズを対象に事業化に向けた実践的演習を行うプログラムに参加した経験を紹介する。
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現場での情報共有・知識継承と雑談の活性化
Authors: 藤野 秀則(ふじの ひでのり)氏
福井県立大学経済学部経営学科講師
Summary: 安全管理の現場においては、ヒヤリハットや業務改善に向けた気づきや工夫、過去の事故体験などの情報や知識が眠っている。これらの情報や知識をメンバ間で共有・継承を進展させることは、現場のレジリエンス向上、安全風土の醸成や安全文化の構築につながると期待される。  雑談そのものはどの現場でも日常的に行われていると考えられるが、情報や知識の共有・継承につながるような「仕事に関する雑談」を活性化させることのできる方法について、これまで行ってきた研究を紹介する。
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IoTが可能にする臨床的システムズアプローチから保全を考える
Authors: 椹木 哲夫(さわらぎ てつお)氏
京都大学工学研究科教授
Summary: 我が国の保全活動の実質を支えてきたのは、記号化が困難であるが故に個人の属性やコンテクストの影響を受けやすい暗黙の知を意識的に収集、整理し、共有できるようにしてきたことにある.本講演では最初に、近年の情報技術と現実世界を繋ぐサイバーフィジカルシステム(CPS)の概念のもとで、IoTやIoAの現状について概説する。その上で、「生きた情報活用による現場中心の問題解決」のための日本固有の擦り合わせ技術の実現に向けた「臨床的システムズアプローチ」について述べる。
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製造現場におけるIoTによる生きた情報活用
Authors: 楢崎 博司(ならさき ひろし)氏
株式会社神戸製鋼所 生産システム研究所
Summary: 鉄鋼業界は複数の工程からなる大規模生産システムを構成する.この中にあってIoTは、複数工程間の水平連携、経営層と現場を繋ぐ垂直連携、さらに製品のライフサイクル管理を可能にする技術として着目される.本話題提供では、IoTによる生きた情報活用による現場中心の問題解決について述べる。
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住環境知能化の現状と将来の動向について
Authors: 西山 高史(にしやま たかし)氏
パナソニック株式会社エコソリューションズ社
Summary: 住環境知能化とは、住空間の中に居るユーザの状況や行動を捉えつつ、ユーザに有益な支援を提供するシステム技術のコンセプトで、スマートホーム技術とも言われる. 本講演では、まず、スマートホーム技術を活用した商用化の事例、ならびにスマートホーム技術の研究動向の事例を紹介する.続いて、知能化がより強化されるスマーターホームの将来像を、自然と環境との調和を目指したエコロジーの視点を参考に描くことを試みながら、実現手段としてのIoTや話題の人工知能技術を捉える.
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レジリエンスによる原子力安全性向上
Authors: 五福 明夫(ごふく あきお)氏
岡山大学大学院自然科学研究科教授
Summary: 東京電力(株)福島第一原子力発電所事故の教訓を受けて、原子力発電所の耐性(レジリエンス)を向上する努力が行われている。様々なハードウェア設備の追加や耐性向上策とともに、所員のレジリエントな行動を涵養する教育・訓練が重要である。電力業界での教育・訓練の改善策のいくつかを話題提供する 。
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