Symbio
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ISSN 2187-3747
   レポート
Vol.(13), No.(2), Year(2024)
   This report is either the proceedings of the academic meeting which the Symbio Community Forum had conducted, or the academic report writtenby or introduced by member(s) of Symbio Community Forum, for the which the president of Symbio Community Forum admitted to publish as it contains socially useful information from the purpose of the Forum's activity.
 この報告はシンビオ社会研究会が開催した学術会合の議事録、もしくはシンビオ社会研究会の会員の執筆ないし紹介によるもので、シンビオ社会研究会の会長が本会の活動趣旨に沿った社会的に有用な情報を含む”学術報告”として認めて掲載するものです。
Title: プレFMWS京都「複雑なエネルギーシステムのための人間機械システム高度化の研究に関する専門家ワークショップ」報告
Time: 令和6(2024)年3月26~27日
Place: 宇治市五ヶ庄 京都大学エネルギー理工学研究所 本館5階会議室N571E号室およびZOOMによる
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講演Ⅰ―1「NUREG-0711Rev.3の全体概要と日本電気協会で検討中の関連指針」
Authors: 吉川 榮和 氏
シンビオ社会研究会、京都大学名誉教授
Summary: 米国の原子力規制局によるNUREG-0711は、原子力発電所の中央制御室の設計・製造だけでなく、その他の操作手順、教育および訓練などのソフトウェアも含めた設計から運用に至る全体に人間工学の知識を適用することで、原子力発電の安全性向上を図っている。この講演では、最新の NUREG-0711 Rev. 3 の概要を詳説し、日本の原子力産業におけるヒューマン ファクター エンジニアリング標準として日本電気協会が現在準備中の同様の取り組みを紹介
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講演Ⅰ-2「IEC:原子力発電所のSPDS設計における人間工学の課題」
Authors: Wang Xiaoye 氏
中国原子力設計研究院研究員
Summary: 1980 年代のスリーマイル事故後、国際的に提案された安全パラメータ表示システム (SPDS) は、特に異常状態や事故状態での原子力発電所の安全状態を全体的に監視する制御室要員の能力を強化するヒューマンマシンインターフェースの 1 つとして使用されている 。 国際電気標準会議 (IEC) は、1988 年に SPDS の機能要件、ディスプレイ仕様、および性能基準を概説した規格 IEC 60960 を発表したが、コンピューター技術とヒューマンファクター工学の発展に伴い、SPDS を現在の開発システムに適応させる必要がある。講演では、IEC 60960...
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講演Ⅱ「原子力とエネルギー科学の人材養成のためのアクテエイブラーニングの実践」
Authors: 吉川 榮和(よしかわ ひでかず) 氏
シンビオ社会研究会 京都大学名誉教授
Summary: 講師は、まずシンビオ社会研究会の八尾健理事(京大名誉教授)が取り組んでいるアクティブラーニング手法を簡単に紹介。その後、原子力の開発草創期に欧州、米国、旧ソ連、中国、日本で活躍した著名科学者としてキュリー夫妻、アインシュタイン、エンリコフェルミ、オッペンハイマーとフォンノイマン、ローレンス、ワインバーグ、クルチャトフ、銭学林、仁科芳雄、サハロフの写真を全員に示してどのようなことをしたのかを全員に聞いた。中国でも立派な業績を上げた科学者を学習する時間があるとのことだった
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講演Ⅲ-1「原子力発電所の安全と緊急時対応管理のためのリスク情報に基づく知的意思決定システム用キーテクノロジー研究プロジェクト報告―サクセスパス立案と定量化支援のためのGO FLOW向上に焦点を当ててー」
Authors: Yang Jun 氏
華南理工大学准教授
Summary: 原子力安全および緊急時対応管理のためのリスク情報に基づく知的な意思決定支援システムの主要技術に関する2か年の国際共同プロジェクトの研究の進捗状況と成果が紹介された。その主要な3つのテーマである、①安全性の監督と管理のためのリスクの階層化、②動的信頼性とリスク分析のために開発される強化されたモデリングおよび分析プラットフォーム、 ③事故の軽減と復旧の初期段階における緊急時対応管理の成功経路計画、のそれぞれの内容と将来課題が報告された
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講演Ⅲ-2「原子力発電所の安全運転とリスクのモニタリングと予測に関する研究の進展」
Authors: Chen Sijuan 氏
深圳大学副教授
Summary: 中国における原子力発電所のリアルタイムオンラインリスクモニタリング(RORM)技術の最新の進歩を紹介するとともに、RORMに関する先行研究に基づいて、リスク モニター (RM) と予後および健全性管理技術 (PHM)を組み合わせたリスク予測技術の研究の進捗状況を紹介。 PHMとRMを組み合わせたリスク予測手法の枠組みを構築してリスク予測システムを開発し、事例研究でそのスキームの実現可能性を証明した。またコンポーネントの性能低下と予防保守計画が原子力発電所のリスクに及ぼす影響に関する定量的な指標を提起した
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講演Ⅲ-3「ヘリオトロンJの施設と事例研究の趣旨紹介」
Authors: 吉川 榮和 (よしかわ ひでかず)氏
シンビオ社会研究会 京都大学名誉教授
Summary: シンビオ社会研究会は、京都大学エネルギー理工学研究所ゼロエミッション研究拠点の支援を受け、共同研究「複雑なエネルギーシステムの高度な故障診断・信頼性評価手法に関する実証研究」を実施している。 2023年度は、エネルギー科学研究所のプラズマ実験施設「ヘリオトロンJ」の故障診断・信頼性評価手法の実証実験と検証を進めた。 講演では、まず核融合発電の原理とトカマク型核融合発電システムの構成について説明し、その後ヘリオトロン型プラズマ装置の具体的な特徴やヘリオトロンJ実験施設のシステム構成について紹介
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講演Ⅲ-4「高周波診断法によるヘリオトロンj設備の劣化診断」
Authors: 新田 純也(にった じゅんや)氏 吉川 榮和(よしかわ ひでかず)氏
新田純也氏(シンビオ社会研究会、アルカデイアシステム(株)取締役) 吉川榮和氏(シンビオ社会研究会、京都大学名誉教授)
Summary: 近年、まだ使えるものは一生使い続けて、壊れる前に適切なメンテナンスや部品交換をするのが自然な流れと、「予知保全」が注目され、設備保全の世界ではTBMからCBMへの流れはさらに加速すると予想されている。予知保全に最適な診断技術の一つが高調波診断技術であり 非接触活線診断は安全かつ簡単なため、幅広い分野で応用可能と高調波診断法による電気機器の劣化診断の要点の紹介後、講演では、高調波診断技術を用いてヘリオトロン J の補機類(真空系や冷却系の各種ポンプ)を診断した診断事例の一部を紹介
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講演Ⅲー5「GO FLOWによるヘリオトロンJの信頼性/アベラビリテイの評価」
Authors: 松岡 猛 (まつおか たけし) 氏
宇都宮大学非常勤講師
Summary: 京都大学エネルギー理工学研究所に設置のヘリオトロン J は特にプラズマ閉じ込めを研究するために設計されたヘリカル軸ヘリオトロンであるがその実験は 6 か月間継続して行われ、残りの時間はシステムのメンテナンスに費やされている。 ヘリオトロン J の水冷システムを利用できるかどうかは、システムを正常に動作させるために非常に重要である。 そこで水冷却システムの信頼性/可用性分析を、考えられるメンテナンスのスケジュールと方法に対し GO-FLOW...
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