Symbio
特定非営利活動法人 シンビオ社会研究会のホームページへようこそ
http://sym-bio.jpn.org/
ISSN 2187-3747
   レポート
Vol.(8), No.(3), Year(2019)
   This report is either the proceedings of the academic meeting which the Symbio Community Forum had conducted, or the academic report writtenby or introduced by member(s) of Symbio Community Forum, for the which the president of Symbio Community Forum admitted to publish as it contains socially useful information from the purpose of the Forum's activity.
 この報告はシンビオ社会研究会が開催した学術会合の議事録、もしくはシンビオ社会研究会の会員の執筆ないし紹介によるもので、シンビオ社会研究会の会長が本会の活動趣旨に沿った社会的に有用な情報を含む”学術報告”として認めて掲載するものです。
Title: シンビオ社会研究会第2回研究談話会「システミックスと原子力」の報告
Time: 令和元(2019)年10月25日(金)14:30~18:00
Place: 京都大学百周年時計台記念館2階会議室Ⅲ
Program: PDF File
Report: PDF File


第1部講演「原子力発電所の物理的防護システムの仮想環境による有効性解析の研究」
Authors: Zou Bowen 博士
中国ハルビン工程大学原子核科学・技術学院で2014 年7 月学士号、2018 年3 月博士号 を取得。その後、華南理工大学電力学院ポスドク研究員。2019 年岡山大学大学院健康医...
Summary: 原子力施設から核物質を盗んだり、制御室を乗っ取ったり、施設を破壊したりするテロ行為から防御するための物理的防護システムの設計分析評価に仮想環境技術を適用する最新の研究成果の紹介
Presentation: PDF File

第Ⅱ部総合討論(システミックスと原子力) 
Authors: オーガナイザー 椹木 哲夫(さわらぎ てつお)氏
京都大学工学部機械工学科卒業、現在は京都大学工学研究科機械理工学教授。専門はシステム工学、米国スタンフォード大学に客員研究員として滞在。京都大学評議員・工学研究科副研究科長・工学部副学部長等を歴...
Summary: 【オーガナイザによるシステミック概念提示と総合討論の趣旨説明】            15:30~15:45            それぞれ機能を異にするシステムが相互関連をもって全体を維持することに着目するシステム観をシステミック思考という。旧来のシステム思考が、徹底的に対象を分解し、つじつまの合うところだけを組み立てていくシステマティックなシステム観に対し、システミック思考は、対象それ自体の形成過程に配慮し、分解すること自体よりも、創発的全体性に注目するのが特徴である。...
Presentation: PDF File

第Ⅱ部総合討論(システミックスと原子力)話題提供1
Authors: 久郷 明秀(くごう あきひで)氏
原子力安全推進協会(JANSI)執行役員 国際連携室長
Summary: 福島第一事故をシステミックアプローチで分析を試みた結果について話題提供する。人・組織・技術、そして環境要因を書き出し、相互関係をループ・ダイヤグラム(関連図)に描くことで、ループ中で円滑に流れない部分(隘路)とその要因を見つけ、それに対する対策を立てていく。
Presentation: PDF File

第Ⅱ部総合討論(システミックスと原子力) 話題提供2
Authors: 福田 啓介(ふくだ けいすけ)氏
西日本旅客鉄道株式会社 安全研究所 人間工学研究室
Summary: 鉄道安全を対象として、椹木教授の指導下で昨年度末学位論文「組織における作業の変容と定着が列車運行の安全性に及ぼす影響に関する研究」をまとめた。同論文では、作業現場における新規な機械・道具の導入に伴う作業員の作業変容を組織的要因との相互作用の観点から明らかにするべく、社会技術システムとしてのモデリングと分析のための手法を提案した。安全は長期的に見れば必ずしも静態的パターンの継続として捉えられるものではなく、“ゆらぎ”をもつシステムが定常状態を維持しながらも、そのなかで生起する突発的変化を契機にその臨界点を超えて作業変容が改変されていくような不可逆過程の動態的パターンであることに着目した。
Presentation: PDF File

第Ⅱ部総合討論(システミックスと原子力) 話題提供3
Authors: 五福 明夫(ごふく あきお)氏
岡山大学ヘルスシステム統合科学研究科教授, 工業プラントの運転員支援手法、球面モータ、医療支援システムなどの研究に従事
Summary: マルチフローモデリング(MFM)の手法の新たな展開として、従来のシステマティックなモデリングによるモデル(MFMモデル)を基礎として、システムの部分的なモデルに対して成り立つ定性的な推論を用いて、予め手順書が用意されていない不測の事態が発生した場合に、システム要素の設計時には想定されていない機能も活用することにより、事態の収束を可能する代替の対応操作手順を生成する手法を導出した
Presentation: PDF File