Symbio
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ISSN 2187-3747
   レポート
Vol.(9), No.(2), Year(2020)
   This report is either the proceedings of the academic meeting which the Symbio Community Forum had conducted, or the academic report writtenby or introduced by member(s) of Symbio Community Forum, for the which the president of Symbio Community Forum admitted to publish as it contains socially useful information from the purpose of the Forum's activity.
 この報告はシンビオ社会研究会が開催した学術会合の議事録、もしくはシンビオ社会研究会の会員の執筆ないし紹介によるもので、シンビオ社会研究会の会長が本会の活動趣旨に沿った社会的に有用な情報を含む”学術報告”として認めて掲載するものです。
Title: 令和2(2020)年度シンビオ社会研究会研究談話会 『福島事故後の原子力−福島廃炉と高経年化』報告
Time: 令和2(2020)年11月26日(木)14:00〜17:00
Place: 京都大学楽友会館2階講演室
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講演(1)「福島第一原子力発電所の現状と今後」
Authors: 宮野 廣(みやの ひろし)氏
法政大学大学院デザイン工学科元客員教授(工学博士)
Summary: 東京電力福島第一原子力発電所(1F)の廃炉・汚染水問題の根本的な解決に向けて、政府は中長期ロードマップを策定し、それに基づき廃炉・汚染水対策の進捗管理を実施している。特定原子力施設としての指定を受け、東京電力により廃止措置が実施されている。技術的な難易度が極めて高い課題を多く伴うため、東京電力自らによる取り組みに加え、政府による補助事業や施設整備事業を通じ、現場への適用を目指した信頼性の高い技術の開発が進められている。現状の取り組みと今後の課題を広く紹介する。
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講演(2)「高経年化評価と運転期間延長」
Authors: 藤井 有蔵(ふじい ゆうぞう)氏
当会理事
Summary: わが国では2012年の原子炉等規制法改正で、原子力発電所の運転可能期間を原則40年とし、規制当局の認可を受けた場合1回に限り20年を超えない範囲で期間延長が認められることとなった。事業者は認可を得るために、原子力発電所機器等の高経年化を考慮しても原子炉の安全が確保できることを評価している。そこで本講演ではまず原子力発電開始当初からの機器の高経年化への対応の流れを述べたのち、運転期間延長の規制の枠組みおよび認可取得に必要な機器の高経年化技術評価の内容について紹介し、既に運転延長認可を得ている高浜1号炉を例にして個別機器に対する高経年化技術評価の具体的内容を示す。また、欧米各国においても原子...
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